
ZESDA(日本経済システムデザイン研究会)は2026年10月16日、会員の活動報告をまとめた会報「ZESDA通信」の最新号を発表しました。奄美の文化発信やコミュニケーション支援アプリの開発、農林水産省主催の研修会でのファシリテーター就任など、本業で培った経験を地域や社会に生かすスタッフのパラレルキャリア実践を紹介しています。

ZESDAはグローカルビジネスをプロデュースするパラレルキャリア団体です。東京都中央区に拠点を置き、桜庭大輔氏が代表理事を務めています。
今回の会報では、本業の経験をZESDAでの活動に生かす3人の実践を紹介しています。奄美プロジェクトでの情報発信、コミュニケーション支援アプリの開発、果樹農業の研修会でのファシリテーターという3つの取り組みです。

奄美の文化を発信する交流会
9月15日、ZESDAの奄美プロジェクトは東京・渋谷のsima simaで交流会を開きました。担当する三宅シニアプロデューサーの呼びかけで、奄美の文化を研究する唄者やsima simaの店主らが集まりました。
三宅氏はこの交流会をきっかけに参加者を取材し、自身が運営するWebメディア「NEOTERRAIN JOURNAL」でインタビュー記事を公開しました。手法は異なりながらも、故郷への思いを原動力に文化を世界へ発信する2人の歩みを紹介しています。
ZESDAは奄美プロジェクトを共に進める仲間を募集しています。

会話を支えるアプリの開発
高田スタッフは、耳や目の不自由な人同士の会話や異なる言語を使う人との交流を支えるアプリ「コミュニケーションヘルパー(コミュヘル)」のWeb版を公開しました。過去の経験から感じたコミュニケーションの課題を解決しようと開発したものです。
高田氏は飲料メーカーの営業として働きながら、ZESDAでの交流や生成AIの活用を通じてアイデアを実現しました。アプリは10月中旬にGoogle Playでの公開も予定しています。

果樹農業研修会のファシリテーター
農林水産省が主催する果樹農業構造転換支援事業研修会が12月4日に開かれ、瀬崎理事がファシリテーターを務めます。研修会では、気候変動への対応や果樹栽培の機械化が取り上げられる予定です。
政府系金融機関出身の瀬崎理事は、ZESDAの能登・春蘭の里プロジェクトでの活動が評価され、関東農政局版「ディスカバー農山漁村の宝」の個人部門に選定されました。選定以降、農水省の事業に委員として参加するなど活躍の場を広げています。
本業で得た経験や技術を地域の文化発信や社会課題の解決に生かす動きとして捉えられます。個人の副業的な関わりが、地域プロジェクトの担い手を広げる一例ともいえます。こうした人材の流動が、各地の取り組みにどのような広がりを見せるか注目されます。




