トピックス

農作物の鳥獣被害を関係人口創出の契機に、丹波篠山市が野生動物の被害に着目した地域おこしを開始

兵庫県丹波篠山市は2026年8月4日、野生動物被害対策と連動した地域活性化の取り組みを発表しました。農作物の鳥獣被害対策を単なる駆除にとどめず地域資源として再定義し、外部の関係人口を巻き込みながら地域活性化につなげる独自の取り組みを打ち出します。

丹波篠山市は、深刻化する野生動物の被害を地域課題の克服と関係人口創出の機会として捉え直す新しい地域おこし策を開始しました。従来は防護網の設置や捕獲といったマイナスをゼロに戻す対応が中心でした。しかし今回の取り組みでは、地域外のファンや関係人口を積極的に巻き込む仕組みへと転換します。

そもそも丹波篠山市では、サルやイノシシ、シカなど野生動物が農作物を食べてしまう被害が頻繁。農業被害額は、1年間で約1000万円、被害面積は8.5ヘクタールにも上ります。多くの集落では農家の高齢化や担い手不足が進み、対策そのものが負担になっているのが現状です。

民家の屋根にのぼるサル
サルによって食べ荒らされたトウモロコシ

そこで丹波篠山市は新たな取り組みを打ち出しました。中核となるのが「獣がい対策実践塾」です。地域住民や都市部からの参加者が、被害の現状や集落ぐるみの防護対策、持続可能な集落管理の手法を実践的に学びます。単に現場の手伝いをするだけでなく、地域が抱えるリアルな課題に直接触れる体験型のプログラムなのが特徴です。わなを設置したり、ジビエを体験したりと、専門的なことまで学べます。丹波篠山市の獣がい対策に関心のある人なら誰でも参加できます。

ジビエ体験と鹿肉料理
農家の人と一緒に獣害防護柵点検

丹波篠山市は今後も、来訪者が地域の食文化や自然環境への理解を深めることに取り組みます。一回限りの観光に終わらない継続的な関わりとコミュニティの形成を目指す考えです。

【関連リンク】
兵庫県丹波篠山市
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/

この記事を作成した人

地方創生ジャーナル編集部

地方創生ジャーナル編集部

地方創生ジャーナルは株式会社みらいワークスが運営する、「地方で働く」を考えるビジネスパーソンのためのニュースサイトです。