
長野県飯綱町は2026年7月17日、町内の空き家の利活用を加速させるため、集落支援員を活用した新たな取り組みを開始することを発表しました。地域事情やコミュニティに精通した住民を集落支援員として任命し、独自のネットワークを活かして放置されがちな空き家情報を早期に収集・発掘する体体制の整備を進めます。
多くの地方自治体において、空き家の増加は景観の悪化や防犯上のリスク、地域コミュニティの衰退につながる大きな社会課題となっています。空き家が放置される主な原因の一つに、所有者が処分や利活用に踏み切れず、情報が行政や市場に出てこないことが挙げられます。飯綱町では、建物が完全に放置されて老朽化する前段階からアプローチするため、地域に根差した集落支援員の力を活用する方針を打ち出しました。
2026年8月1日から活動を開始する集落支援員は、30代から70代までの多様な年齢層の住民8名で構成されます。若手の行動力やデジタル感覚と、シニア層が持つ地域ネットワークや人間関係を組み合わせることで、きめ細かな情報収集と所有者への丁寧なアプローチが可能となります。地域の事情をよく知る支援員が間に立つことで、所有者側も安心して空き家の活用や売却に関する相談を行える環境が整います。
飯綱町への移住や二拠点生活、地域での起業を検討している都市部の人々にとって、この取り組みは魅力的な住居環境や活動拠点の確保につながる貴重な施策となります。移住希望者が増えている地域であっても、実際に住める状態で手頃な物件が見つからないという問題が頻発しています。地域のネットワークを通じて利活用可能な空き家が早期に掘り起こされることで、移住者のスムーズな受け入れと地域コミュニティの活性化が同時に達成されます。



地域住民自らが主体となって空き家問題に挑み、移住・定住の促進や住環境の保全を図るこの試みは、地方における課題解決の自律的なモデルとして注目されます。飯綱町の豊かな自然と暮らしやすさを活かし、持続可能なまちづくりに向けた強固な基盤が作られていきます。
【初回オリエンテーション概要】
開催日時:2026年8月3日(月)14時00分~
開催場所:飯綱町役場(長野県上水内郡飯綱町大字牟礼2795-1)
出席者:飯綱町長、新たに任命された集落支援員8名
内容:委嘱状の交付、町長挨拶、今後の活動内容および連携方法に関する説明




