トピックス

民泊ゼロの街に外国人が殺到、10年空き家とトレーラーが生んだ新たな地方再生モデル

毛ガニ村は2026年10月6日、福岡県行橋市において民間発の地方再生プロジェクト「毛ガニ村」を本格始動したことを発表しました。

プロジェクトの舞台となる福岡県行橋市は、これまで民泊施設が1件も存在せず、一般的な観光ルートからも外れた地域でした。この地で挑戦を始めたのは、大手自動車メーカーの安定したキャリアを手放した創業者と、その志に共感した妻の夫婦です。行政の主導や大型の補助金獲得だけに頼る既存の手法から脱却し、完全な民間の発想と手作業によるアプローチで「未完成を価値に変える」新しい地方再生の実証実験をスタートさせました。

彼らは10年間放置されていた昭和の古い空き家や、アメリカから輸入した朽ちかけのヴィンテージキャンピングカー「エアストリーム」を自らの手で地道に修繕・再生させました。

そして誕生した一棟貸し宿「民泊毛蟹や」には、周囲の予想に反して韓国や台湾、さらには欧米など世界各国から多くの旅人が訪れるようになりました。彼らが求めていたのは、人工的な高級ホテルではなく、「アニメや映画で見た日本のありのままの暮らし」でした。畳部屋に布団を敷いて眠る体験や昭和の面影が残る空間そのものが、海外からの旅行客にとってかけがえのない価値となったのです。

地方で起業を目指す人や地域資源の活用方法に悩む人にとって、この取り組みは非常に勇気を与える先進事例となります。一見すると「負債」に見える古い空き家や使われなくなった土地でも、視点を変えてターゲットを見極めれば魅惑的な観光資源へ生まれ変わることを本プロジェクトは証明しています。

【事業概要】
拠点所在地:福岡県行橋市
主要施設:一棟貸し宿「民泊毛蟹や」、エアストリーム(ヴィンテージトレーラー)
主な展開:空き家再生民泊の運営、地域資源を活用した体験型観光コンテンツの提供

この記事を作成した人

地方創生ジャーナル編集部

地方創生ジャーナル編集部

地方創生ジャーナルは株式会社みらいワークスが運営する、「地方で働く」を考えるビジネスパーソンのためのニュースサイトです。