
Work Design Labは2026年10月28日、関連会社のワークデザインラボおおすみが経済産業省「2026年度地域の中堅・中核企業支援事業補助金(地域の人事部支援事業)」に3年連続で採択され、鹿児島県鹿屋市で都市部の複業人材を地域企業の後継者候補として育成する「かのや複業継業ラボ」を始動すると発表しました。

ワークデザインラボおおすみは、経済産業省の「2026年度地域の中堅・中核企業支援事業補助金(地域の人事部支援事業)」に採択されました。2024年度から3年連続の採択となります。
事業名は「かのや複業継業ラボ」です。Work Design Labは連携組織として、都市部人材への情報発信や都市部でのイベント開催を担います。
後継者不足に悩む鹿屋市の企業
「地域の人事部」は、地域の企業群が自治体や金融機関、教育機関などと一体となり、人材の確保・育成・定着に取り組む経済産業省の施策です。2026年度は全国で31件が採択され、本事業はそのうち右腕人材枠の18件に選ばれました。

鹿屋市は大隅半島のほぼ中央に位置し、畜産や農業など農林水産業を産業基盤としています。一方で経営者の高齢化が進み、後継者が決まっていない企業が多いことが課題です。外部人材と出会う機会や、承継に向けた準備の不足も指摘されています。
複業から継業への育成プロセス
「かのや複業継業ラボ」は、都市部の複業・継業志向の人材を「複業継業人材(右腕人材)」として発掘・育成する仕組みです。3か月の幹部インターンシップを通じて経営者の伴走者として受け入れ、3〜5年かけて経営幹部や事業責任者、第三者承継候補へと育てます。

発掘の段階では、都市部でイベントを、鹿屋市側では経済団体と連携したセミナーを開催します。育成の段階では、都市部人材が鹿屋市を訪れ、経営者との対話や事業現場の視察を通じて関与の意欲を高めます。
マッチングの段階では、約3か月の幹部インターンシップ「おためし複業プロジェクト」を実施します。WDLおおすみが中間支援者として進捗管理や期待値の調整を行い、終了後は継続的な複業契約や経営参画の可能性を整理します。昨年度マッチングした企業への継続支援も並行して行います。
鹿屋市での継続的な取り組み
WDLおおすみは2021年の設立以来、鹿屋市と連携して都市部の複業人材と地域企業をつなぐ取り組みを重ねてきました。2023年度には九州経済産業局の「地域の人事部」モデル地域に選定されています。

2024年度は「かのやサーキュラー人材プラットフォーム」として、複業マッチングに加え越境留学プログラムなどを試行しました。公認アンバサダー制度では10人が参加・活動を開始しています。
2025年度の「かのやネイチャー右腕人材ラボ」では、自然資本事業に関心を持つ人材を発掘しました。3社3人のマッチングが成立し、活動を継続しています。
地方企業の後継者不足は全国的な課題であり、鹿屋市の取り組みは複業を入口に長期的な関係を築く点が特徴的です。都市部で働く人にとっても、やりたいことを地域で実践する選択肢が広がる動きといえます。3年連続の採択という実績は、こうした人材循環モデルの定着度を測る一つの材料になりそうです。




