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この人にインタビュー

高島 勇志さん
東京の企業でUIUXデザイナーを務めつつ、個人事業主としても活動。コロナ禍でフルリモートになったことを機に、2021年に長野県飯田市へ移住し、東京との2拠点生活を送っている。
飯田市は、長野県の南端に位置する人口92,793人の都市です。南アルプスと中央アルプスに挟まれ、自然豊かな景色が広がっています。
実は長野県は、宝島社が出版する『田舎暮らしの本』が毎年発表している「移住したい都道府県ランキング」で、20年連続で1位を獲得しています。さらに、「第14回 住みたい田舎ベストランキング(人口5万人以上10万人未満の市ランキング)」の総合部門では、長野県飯田市が1位を獲得。
今回は、東京都と飯田市で二拠点生活を送る高島勇志さんに、長野県飯田市での暮らしについて伺いました。
コロナ禍でフルリモート勤務になり、飯田市へ移住
――移住を考え始めたきっかけは何でしたか?
新型コロナウイルスの流行によってフルリモート勤務になったことがきっかけです。
もともとは神奈川県茅ヶ崎市に住んでいましたが、出社しなくても働けるようになったので、移住を考え始めました。
――移住先候補はどのように探しましたか?
実は、飯田市以外考えていなかったんです。家族の都合で飯田市に住むことを決めたので、他の候補はなかったですね。
家探しも兼ねて何度か訪れながら、飯田市への移住を進めていきました。
――移住後に住む家はどのように探しましたか?
不動産会社を通して、賃貸物件を探しました。
ファミリー向けの一戸建て賃貸があまりなくて、見つかるまでに半年弱くらいかかりましたね。ある日、不動産サイトにポンと新着で出てきて、いいなと思って下見をして決めました。
――家を買う選択肢もあったかと思いますが、賃貸を選んだのはなぜでしょうか?
家の購入も検討しましたが、ずっと住むかどうかがわからなかったので、賃貸にしました。東京と比べるとはるかに安く買えるのは魅力的ですが、またどこかに移住する可能性もあり、賃貸物件に住んでいたほうが動きやすいかなと。
――移住後は、どのようなお仕事をされていますか?
東京の会社で、フルリモートで働いています。
長野の自宅で仕事をすることもあれば、東京に行って人と会って仕事をすることもあります。飯田市から東京までは高速バスが出ていて、4時間くらいで行けるんですよ。
飯田市移住の魅力は、「安くて広い家に住めること」
――実際に飯田市に住んでみて、良かったと思う点について教えてください。
家がすごく気に入っています。神奈川県に住んでいたときよりも安く広い家に住めていて、かなり居心地が良くなりました。
なので、休日は外出するよりも、飼っている犬と一緒に家で過ごすことが多いですね。犬は今年11歳になるんですが、家の中でも庭でも走り回れるようになって、かなり生き生きしています。
飯田市は自然が豊かなので、犬の散歩中に見える景色がきれいなところも良いなと思います。

――地方への移住について、「ご近所付き合いが大変そう」というイメージを持つ方もいますが、その点についてはいかがですか?
外出しているときにすれ違ったら挨拶をするくらいで、大変だと感じたことはありません。東京や神奈川のようにすぐ隣に家があるわけではないですし、そこまで深い付き合いはないですね。
あとは、妻が積極的に地域の方とコミュニケーションを取ってくれているので、それもあって大変だと感じないのかもしれません。
――逆に、飯田市に移住して大変だったことや、後悔したことはありますか?
まず、神奈川県から飯田市への引っ越しが大変でした。距離が遠いので、神奈川県で荷物をトラックに積んでもらって、飯田市の自宅に届けてもらうのに2日ほどかかったんですよ。
家具や家電、家族全員分の自転車なども持っていったので、引っ越しって大変だなと思いましたね。次に移住するときは、荷物を減らそうと思います。
ちなみに、移住後は自転車に誰も乗らなくなりました。坂が多くて漕ぐのが大変で……。
――ということは、メインの移動手段は車でしょうか?
そうですね。車を使うことが多いです。
あとは、自宅から徒歩圏内に駅があって、1時間に1本電車が来るので、電車を使うこともあります。
――長野県は日本で一番ガソリンが高いというデータがありますが、実際に生活していて「高いな」と思うことはありますか?
正直、あまり感じたことはないですね。
――海がないので、魚が高いという話も聞きますが、物価はいかがですか?
物価が高いと感じたことも、あまりないですね。逆に、新鮮な野菜や果物はスーパーにたくさん並んでいるので、買いやすいと思います。
雪かきに灯油ボイラー。移住するまで知らなかった冬の暮らし
――冬の寒さについてはいかがですか?
やっぱり、東京や神奈川と比べると寒いです。積もったときには雪かきをしないといけないので、体力的にきついと感じることもあります。
でも、飯田市は長野県の南部にあるので、北部と比べると雪は少ないほうですよ。
――そのほかに、冬の暮らしで東京との違いを感じたことはありますか?
灯油ボイラー(石油給湯器)というものを使うのが初めてで、最初は戸惑いました。寒冷地なので、ガス給湯器よりも火力が強い灯油ボイラーが使われていたんです。
今は定期的に灯油を自宅に運んでもらっているので大変ではありませんが、仕組みがわからないうちは困りましたね。
――飯田市に移住したからこそわかる「東京の良さ」があれば教えてください。
カフェがすごく好きなので、東京のお店の多さはやっぱり魅力的ですね。飯田市の自宅のまわりには、スーパーやコンビニ、ドラッグストアがあって不便に感じることはないのですが、カフェの選択肢はあまり多くなくて。
飲食店に限らず、病院などもたくさんあって、選んで行けるというのは良いなと思います。
――最後に、飯田市への移住を考えている人へメッセージをお願いします!
今家賃の高い首都圏に住んでいて、「もっと広い家でゆったりと暮らしたい」と考えている方にはすごく向いていると思います。
自然が豊かでのびのびと暮らせるので、小さい子供がいる方や、ペットを飼っている方にも合いそうですね。
いきなり地方に移住するというのはハードルが高いので、まずは一度、遊びに行ってみるのが良いと思います。それから物件を下見して、「ありだな」と思ったらぜひ移住を検討してみてください。
東京にはバスで約4時間で行ける距離なので、二拠点生活にもおすすめですよ。

飯田市への移住で、ゆとりある暮らしを手に入れよう
飯田市は、家賃の安さや豊かな自然、ほどよい距離感のご近所付き合いなど、ゆったり暮らしたい人にうれしい環境がそろった地域です。
飯田市内では現在、リニア中央新幹線の「長野県駅(仮称)」の建設が進んでいます。工事完了は2031年12月末を予定しており、開業すれば品川駅まで約45分で移動できるようになります。数年後には、「飯田市から東京の会社まで、リニア中央新幹線に乗って通勤する」という選択肢も出てくるかもしれません。
飯田市への移住を考えている方は、まず一度現地を訪れて、暮らしをイメージしてみてはいかがでしょうか。
実際に長野県飯田市へ移り住み、新たな仕事に挑戦した方の体験談も参考になります。満員電車の日々から地方転職を選んだ60代ベテランが語る、リアルな声をぜひご覧ください。
飯田市が1位を獲得した「住みたい田舎ベストランキング」では、子育て世代や若者世代など部門ごとの順位も発表されています。ほかにどんな自治体が上位に入っているのか、気になる方はぜひチェックしてみてください。










