
武蔵野大学は2026年11月4日、安藤・間とウェルビーイング研究・実証試験に関する連携協定の締結を発表しました。両者は沖縄県やんばる地域を実証フィールドとして地域住民の幸福度などを調査・研究しており、得られた知見を人口減少や高齢化に直面する全国の地域へ展開し、地域ごとの特性を踏まえた持続可能な地方創生につなげる考えです。

武蔵野大学は安藤・間と、ウェルビーイング研究および実証試験に関する連携・協力協定を締結しました。少子高齢化や人口減少が進む中、地域社会のウェルビーイング向上に寄与する研究と手法の開発を通じて、持続可能な地方創生に貢献することを目的としています。
両者は協定に基づき共同研究と実証実験をすでに進めています。ウェルビーイングを軸とした地域づくりの手法を確立し、全国への展開を目指すとしています。

背景にあるウェルビーイング研究の蓄積
武蔵野大学は2016年に「しあわせ研究所」を開設し、しあわせに関する学際的な研究を進めてきました。2024年にはウェルビーイング学部、2026年にはウェルビーイング研究科を開設し、個人から地域・社会全体までを対象とした教育・研究を広げています。
一方の安藤・間は建設事業を通じて地域社会や社会基盤に関わってきました。建物やインフラだけでなく、人が集い暮らし、地域への愛着を持てる場づくりを通じて地域課題の解決に取り組んできたといいます。

沖縄やんばる地域での実証実験
協定では、地域住民や地域を訪れる人を対象に幸福度や暮らしに関する調査・分析を行います。自然環境や文化、生活習慣、人とのつながりなどがウェルビーイングに与える影響も研究の対象です。
両者は2024年から沖縄県北部のやんばる地域で調査・研究に取り組んでおり、同地域を本協定の最初の実証フィールドとしています。地域住民との対話会の開催や活動拠点の確保など、地域に根差した実証実験を進めています。これまでの成果は毎年論文として発表しており、2026年度も発表を予定しています。

全国展開に向けた方針
今後はやんばる地域での実証実験で得た成果を整理し、ウェルビーイングを軸とした地域づくりの手法として確立する考えです。そのうえで、人口減少や高齢化など共通の課題を抱える全国の地域へ展開していくとしています。
展開にあたっては一律のモデルを当てはめるのではなく、地域ごとの自然や文化、産業、生活環境、コミュニティの特性を踏まえて検討するとしています。安藤・間は得られた知見をまちづくりや建築・インフラの企画に生かし、武蔵野大学は人材育成を通じて取り組みを社会に広げていく方針です。
地方の人口減少や高齢化という課題に対し、研究機関と企業が連携して幸福度という切り口から地域づくりを模索する試みといえます。実証段階にとどまらず、沖縄で得た知見を全国の地域にどう展開していくのか、今後の進み方が注目されます。
【協定概要】
- 有効期間: 2026年8月21日〜2027年3月31日








