
トナリノは2026年11月2日、SETと高田暮舎の3団体で「陸前高田市関係人口コンソーシアム」を設立したことを発表しました。岩手大学の教授をアドバイザーに迎え、地域外人材と地域内の多様な主体を継続的につなぎながら、関係人口の創出から深化、定着までを一体的に推進する仕組みを構築し、多様な人材が地域に関わる機会を広げる狙いです。

トナリノはSET、高田暮舎と共同で「陸前高田市関係人口コンソーシアム」を設立しました。設立総会は2026年10月19日に開かれました。
コンソーシアムには岩手大学人文社会科学部の五味壮平教授がアドバイザーとして参加します。地域外の人材と地域内の多様な主体を継続的につなぎ、関係人口の創出から深化、定着までを一体的に進める狙いです。
短期滞在やプロジェクト参加、学びのプログラム、地域課題解決型の実践機会などを通じて、地域との関わりを段階的に深める仕組みを整えます。大学生や社会人、二地域居住者など、多様な立場の人が地域に関わる機会を設計し提供します。
過疎地域が抱える担い手不足
陸前高田市は人口減少や高齢化が全国平均を上回るペースで進む過疎地域です。安心して暮らし続けられる地域を維持するための担い手確保が課題となっています。
地域に居住せず通い続けることで担い手不足を補う関係人口が、近年注目を集めています。陸前高田市では2011年の東日本大震災を機にボランティアなどを目的とした来訪者が増え、大学生や大学関係者が継続的に関わったり移住したりする例が多く見られてきました。
こうした背景から、地域住民が来訪者を抵抗なく受け入れる風土が育ってきました。市内にはデンマークの「フォルケホイスコーレ」と連携した短期滞在プログラムや、空き家とアートを組み合わせた取り組みなど、独自の関係人口施策が既に広がっています。
トナリノが担う調整役
トナリノは、課題の根本原因となる社会の仕組みを変える「システムチェンジ」を掲げて活動しています。その実現には地域の多様な主体が目標を共有する「コレクティブインパクト」のアプローチが重要だと考えています。
今回のコンソーシアム設立でも、計画の策定や各方面の調整、会議の運営などのコーディネートをトナリノが担いました。代表自身も二地域居住という形で陸前高田市での活動を続けており、その立場からの視点を計画設計に生かしていくとしています。
地方における担い手不足は多くの地域に共通する課題です。関係人口を単発の交流で終わらせず、複数の団体が連携して継続的な関わりに育てようとする今回の取り組みは、他地域が人材確保の仕組みを考えるうえでも参考になりそうです。








